ぼったくり鍵業者の被害に遭わない為に知っておく事。出張見積り無料の言葉に騙され鍵屋を現地に呼ぶ前に、電話問い合わせだけで分かる鍵屋の賢い選び方を現役の鍵屋が説明します。
ぼったくり鍵業者に共通するキーワードはコレだ!
- 「全国展開」
- 作業前の誓約書にサインを要求
- コールセンター
- 顧客満足96%などHP記載
- 【A社・B社・自社】の比較表を掲載
- 最低料金だけで最高料金を言わない
- 到着最短5分
- 「無料」「0円」
- ネット広告欄に表示されるサイト
(最近ではぼったくり業者でほぼ独占)
電話で簡単に見分ける方法
「上限金額」を聞くだけ
ぼったくり鍵屋かどうかを、電話問合せだけで簡単に見分ける確実な方法をこちらではご紹介しています。
先ず、料金を聞く事が大前提になりますが、「聞き方」に注意してみてください。例えば、鍵交換や鍵開け、カギ作成依頼などで料金を聞く場合に絶対にしては駄目なことは、“大体いくらから?”、“相場はどれくらい?”と言った聞き方です。この聞き方では、正確な料金が分からないまま業者を呼ぶ事になる為、結果的にぼったくられる可能性が高まります。
「上限(最高)金額はいくら?」とただ聞くだけの簡単な方法
依頼内容の作業に対して“最低料金”や“大体の料金”など曖昧な金額しか答えない業者がいたら、“最高料金”がいくらになるかを聞いてみてください。上限金額をなかなか言わず、「現場を見ないと言えない、現地見積もりは無料ですから」と回答する様な業者は、100%ボッタクリ鍵屋と思って間違いないでしょう。
上限を言わない理由
最高料金を電話で教えてくれない理由
特に、工事実績No1と謳っている業者さん達、多くの工事実績案件から料金など答えらるでしょうに何故言わない。ぼったくり鍵業者は、しつこく聞かない限り電話受付で「最高金額」を言わない、一体どうしてか?理由は単純明白
料金が高額すぎて正直に電話で答えてたら依頼されないから
- 現地で“ぼったくり行為”が出来なくなってしまうから
- 急いでる、慌ててるお客さんは料金を気にしないから
- 依頼される多くの方は鍵料金の相場など知らないから
- 経験が浅く知識やスキルが無いから言えない場合も
理由1〜3は、お客さんの心理状態や鍵相場に関する情報量の乏しさを利用した営業方法です。この様な業者で働いているコールスタッフは、鍵のトラブルで困って電話してきた人に対し、美味しい鴨を取り逃してはいけないと必死です。
- 悪質業者口コミに書かれている内容
最低料金の意味
100%最低料金で済むわけがない!
“最低”・“最安”・“最短”・“最速”の後に続く数字は全く根拠の無い数字
料金見積もりの問い合わせに対してこの様な提示の仕方をする意味は何?
『〜』と言うのは『以上』といった意味がありますね、つまり「最低料金¥5,000円〜」であれば「¥50,000円」の見積もりだとしても間違いでありません。これは、“電話対応時にしっかりと料金は伝えましたよ、納得された上で依頼をされたのではないですか?”という言い訳が出来る様にする為。
余談ですが「到着最短5分」など、いかにも速くいけますよ的な文言も同じですね。
以上、現場で起こり得る料金トラブルに備えたぼったくり業者の言い回しですが、最低料金だけ知ってその金額より少し高い程度と考えて依頼をすると、手痛い出費をすること間違いありません!
現場見積りを強調
ぼったくり鍵業者の決まり文句はコレだ!
“鍵の状況、状態で料金が変わる為、詳しくは現地で見てからお見積りします”
最低料金しか教えてくれない悪質なぼったくり鍵屋の最も代表的なフレーズです。確かに、使われ方によってそれぞれ鍵の状態が違うのは当たり前で日常茶飯事。電話応対のみで我々鍵屋がこの言葉を使うならば、料金ではなく「作業時間」を聞かれた時になります。(通常なら30分で終えられる内容でも作業場所などの“状況によって”1時間掛かります、と言った具合)
このフレーズを使う理由は以下の通りです
- 現場で料金を釣り上げる口実
- コール受付けが素人だから詳細を聞き出せない
- 鍵スキルが乏しく話の内容を聞いても理解できない
現地に行く事のメリット
断られる可能性があっても現場に行く理由
高額請求が理由で断られ無駄足になる可能性があるのに、現場に行くメリットは何?
実際に断るお客さんは少ない
どの業者も同じと言えますが、電話だけの対応で終わって、お客さんの所に行かなければ全く売上にはなりません。特にぼったくり業者の多くは宣伝広告費やコールスタッフの人件費など莫大な経費が掛かっている事もあり、何がなんでも現場に行ってぼったくらないと経営が成り立たなくなってしまいます。
また、鍵料金に関する知識が無い人が殆どですので、請求されるがまま何も疑わず支払ってしまう方が少なくありません。そして、鍵のトラブルでは急ぎの方からの依頼が多く、他の業者を探す時間が無いなどが理由で選択の余地がなく断れないと言った方もおられます。
- 他の鍵業者を呼ぶ時間がない
- 住所を知ってるから後で何かされるか心配
- せっかく来てもらったから断りにくい
- 恫喝された
- 揉め事が面倒
以上のことを見越して平気でぼったくりを行う業者は悪知恵が非常によく働きますね。もし断られた時でもキャンセル出張料などいかにして費用の請求ができるかなどの対応策もしっかりしています。
最後に
ネット時代の今では、鍵のトラブルで困った時に鍵屋を探す手段としてネット検索に頼る方が少なくありません。これによって、鍵屋にぼったくられたなどの話も見聞きする事が多く鍵師として肩身が狭い思いです。
鍵料金が高いか安いかは人それぞれ価値観の相違で異なります。また、鍵屋を選ぶ権利はあくまでお客様自身にあるので、料金をしっかり知った上で業者を選ぶことをおすすめ致します。
これから鍵屋に依頼する方、既にぼったくり被害に遭ってしまった方でも、当店が書いた「賢い鍵屋の選び方、ぼったくり業者を見分ける方法」を参考にしてください。