“鍵”は紀元前2000年ごろより使用されてたと言われ、世界最古の鍵は木で作製されたエジプト錠と呼ばれており、金属製の鍵が使われ出したのが20世紀初頭と言われています。日本においての最古の鍵は、7世紀中頃と推定される海老錠が1998年に大阪府にある野々上遺跡より出土されてます。
(*海老錠とは、エビが反った形に似ている事から付けられた錠前の呼び名)
鍵とは何か?
鍵(カギ)とは何か?と言われれば誰でもわかる「KEY」キーの事。
自身の財産を守るため「鍵を掛ける・鍵を閉める」、または「鍵を開ける・解除する」など、対象物に備えられている錠前に対し施錠や解錠を行う時に使用する物を“鍵”と呼びます。
様々ある鍵タイプ
鍵は、一般的なものから特殊なものまで色々な異なる形状や仕様の種類が存在します。主な一例として下記にて紹介。
刻みキー・・・両サイドまたは片側がギザギザした形状
ディンプルキー・・・カギの表面に丸い凹凸があるカギ
アブロイキー・・・丸棒状に丸い凹凸がある
マグロックキー・・・磁石が組み込まれているもの
カードキー・・・パスモやクレカのような薄いカードタイプ
棒鍵・・・アンティークキーなど棒状の先端に加工が施された鍵
ウェーブキー・・・平な面に蛇が這ったような溝が彫られている
チューブキー・・・丸い筒型で先端に加工を加えている
フラットキー・・・平坦な板状に切れ込み加工をしたもの
管キー・・・瓶の蓋に使用される王冠状の形をした
リモコンキー、スマートフォン・・・電波を利用したもの
ボタンを押して開けるテンキー錠や設定番号を揃えて解除するダイヤル錠は、鍵が無くても施錠解除ができる錠前で“キーレス錠”と呼ばれます。
鍵屋が行う主な業務
鍵屋が行う鍵に関する業務サービスの主な作業内容。
鍵開け
開かない鍵を開けるサービス。呼称は鍵開けの他に解除や解錠、開錠があります。
- 解錠:鍵穴からシリンダー内部を操作し鍵開けを行う事を意味します。いわゆる“ピッキングによる解錠”と
- 開錠:ピッキング以外による鍵開けを意味します。
鍵作成
鍵を作るサービス。鍵作成にはカギ無しと合鍵と2種類の意味があります。呼称は鍵作成または鍵作製。
- 鍵無し作成:カギが1本も無い状態から作成する事
- 合鍵作成:既存するカギを元に複製し作成する事。
鍵交換
鍵を取り替えるサービス。基本的には、現在使用しているカギとは異なる別の新しいカギに交換する作業内容になります。
鍵修理
破損した鍵を直すサービス。鍵修理の内容と言えば、変形したカギを元の形に戻すことや、バリなどによる引っ掛かり部分の研磨をする作業になります。
一般的な鍵の修理のほとんどが錠前故障またはシリンダー故障によるものとなり、“錠前修理”と“鍵修理”違う修理内容になりますが同じ意味あいで使用されています。
鍵の取り付け
鍵を新規に増設するサービス。主な対象物は扉になりますが、鍵が付いていない施錠出来ない扉に対し、穴あけ加工を施し新たに鍵を取り付ける内容になります。
鍵の紛失に備えて
大切なものを守る鍵も必要な時に使えないと意味がありません。
特に施錠された家の玄関ドア錠や車のドアを開けたい時、紛失などで手元に鍵が無いと非常に面倒な事態になってしまいます。
鍵を開けたい時にカギが無い!こんな事にならないようする為の方法は、鍵屋なら必ずしている「スペアキーを常時持ち歩く」事。
もちろん2本の鍵をまとめて持つよう事をしてはいけません。それぞれ別々に身に付けておけば2本同時に失くすリスクが軽減され、万が一の場合でも開かない鍵に対して無駄な時間や費用に費やすことはありません。